GGBBの財産をいかに守り運用するか、高校の先輩が切り盛りされる知的メール仲間の講演会に初めて参加した。今週末に団塊寸前世代、満70歳の自分。逃げ切り世代は金を使い切れというご託宣、懸案のレジェンドを買えと言われたと受け止めた(笑)。講師ご本人は団塊真っ只中、満額年金受け取りで、スキーとゴルフに傾注されており、それも半端ではない腕前と戦歴。今年もスコットランドのあのリンクスへ四回目のツアーだという。その理由はお前が来ると晴れるからという晴れ男、どっかにそういうバアさんがいたなぁ。
知的で刺激的な一時間半の講演と質疑を楽しみ、立食で美味しいワインも頂き、更にその先輩のつながりで高校のミニ同窓会を新宿ゴールデン街の昔の行きつけに予約したと、会場を後にした。初めてのゴールデン街こんなところがあったのだと今更ながらの驚き。西口にしか行かなかったので、この昭和の残る狭い路地には感嘆である。
わざわざあかるいと示すところにその昔の危うさがしのばれる。西口のションベン横丁は今や外人観光客であふれ、昔のなじみは店に入れなくなったらしい。東のこちらにも外人を見かけるが小さな店店はまだまだなじみで繁盛している様子。
くるくると狭い路地を連れまわされて、予約した店に入るとこれまたレトロなポスターで若かりし頃を思い出す雰囲気。
最初に出てきたのはマッコリ。あまり自ら飲むものではなかったが、さっぱりして美味しい濁酒。
後は酔っ払いながら知性あふれるママのお勧め、シーバス15年物。シーバスと聞いて例の日本向け?と聞いたら違う違うこれよ~と。オンザロックで、色々出てきた簡単おつまみを齧りながら楽しんだ。カウンターはこの雰囲気、本が積まれているところが醸し出す品性がディープ新宿を物語る。
60名余の聴衆の講演会で、講師からの質問も色々あったが、この中でアベノミックスがうまくいくと思う方は?という問いに誰一人手をあげなかったのが印象的。また、現在の国家債務がGDPの230%というのは敗戦後の数値レベルの酷さだが、今後インフレはいつ起きるのかと、良く知る先輩の質問に、国債の信認が崩れるとその恐れがあるのでしょうと明快。インフレは債務を小さくして行くのは確かだが、金利高騰で利払いも急増するためハイパーインフレへのきっかけになると。
若い世代は財産を守るためにもドルにして銀行に置くのではなく米国債を買えと、講師の著書のタイトルを繰り返された。銀行に置くとその銀行の破綻で消えるリスクがあるというご指摘。ご参考に。